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手解体という選択肢ーOA・IT機器リサイクルが変える資源循環の未来

~基板買取専門サイト-キバセン-が実践する“人と地球にやさしいリサイクル”~

私たちの社会は今、かつてないほど大量の電子機器に依存しています。オフィスではパソコン、プリンター、サーバーが不可欠な存在となり、家庭でもタブレットやルーター、ノートPCが日常的に使われています。こうしたOA機器やIT機器は技術の進化とともに短期間で更新され、大量の廃棄機器が生み出されています。

このような廃電子機器(いわゆるe-waste)は、環境負荷と資源ロスの大きな要因となりうる反面、適切にリサイクルされれば再資源化の宝庫でもあります。特に注目されているのが、これらを手作業で解体して分別する「手解体リサイクル」です。

では、なぜ手解体という手間のかかる方法が、今あらためて重視されているのでしょうか? その理由を、他のリサイクル方法と比較しながら探っていきます。


資源循環の精度──手解体は「選別の質」で圧倒する

OA機器やIT機器の内部には、多種多様な素材が緻密に組み込まれています。プラスチック、鉄、アルミ、銅、金、銀、レアメタルなど、種類も価値も異なる素材が一体となって製品を構成しています。

シュレッダーや機械解体による処理方法は、これらの機器を一括で破砕・粉砕し、後から磁力選別や比重選別などで素材を分類する仕組みです。大量処理には適していますが、異種素材の混合が起こりやすく、再資源化の精度が下がるという課題を抱えています。

一方、手解体では人の目と手で一つひとつの部品を丁寧に分解・選別することができるため、金属やプラスチックを高純度で回収できるのが大きな強みです。たとえば、基板に含まれる金や銀、バッテリーに含まれるリチウムなど、価値の高い微量金属も丁寧に回収され、製錬会社に供給されます。

このような手解体の高精度な分別能力は、資源の「質」と「量」の両方を確保し、国内での資源循環率を高める重要な役割を果たしています。


キバセンが取り組む「ていねいなリサイクル」

こうした手解体リサイクルの有効性を実践しているのが、OA機器・IT機器のリサイクルを手がける「基板買取専門サイト-キバセン-(https://kibasen.net/)」です。

キバセンでは、全国から回収・買取したパソコン、ビジネスフォン、ルーター、モデムなどの機器を一つひとつ手作業で解体・選別し、資源を最大限に活かす処理を徹底しています。単に「廃棄する」のではなく、使える部品は再利用へ、素材ごとの適切な分別はリサイクルへとつなげるこのプロセスは、資源ロスを最小限に抑え、環境負荷の低減を実現する循環型処理モデルです。

特に、OA機器、通信機器、オフィス用電話機なども手解体によって正確に素材を分別することで、資源としての価値を高めながら、有害物質の漏出リスクも抑制しています。


CO₂削減と社会貢献──静かなるエコロジーの実践

キバセンの手解体工程は、機械による大量破砕と比べてCO₂排出量が少なく、省エネルギーです。また、解体作業には地域の人材が携わり、雇用創出にもつながっています。

単なる「ごみ処理」ではなく、「社会と環境をつなぐ持続可能な循環システム」として、キバセンは手解体リサイクルを企業理念の一つとして取り入れているのです。


最後に──持続可能な選択を、私たちの手で

デジタル社会の影で増え続ける電子廃棄物。それをどう扱うかは、単なる処理の問題ではなく、私たちがどんな未来を選ぶかという意志の問題でもあります。

キバセンが実践するように、「見えないところでていねいに、そして誠実に処理する」姿勢が、持続可能な社会の基盤となります。
手間を惜しまないリサイクルこそが、資源を活かし、環境を守り、人を支える力になるのです。

私たち一人ひとりも、使用済み機器を「捨てる」のではなく、「活かす」ための選択をしていくことで、未来への一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。